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肩こり

このような症状で悩まれてませんか?

長時間パソコン作業をしている
✅頭痛がよくある
✅肩がいつも重い
✅眼が疲れやすい
✅不眠で悩んでいる
✅ストレスを抱えやすい
✅気持ちが落ち込みやすい
✅マッサージや整体ではすぐに元に戻ってしまう
✅猫背やストレートネックで姿勢が悪いといわれる

今の現代社会において、パソコンやスマホなど日々のデスクワーク業務や育児や家事などなど、最も多くの人が悩んでいる症状の一つが「肩こり」です。「たかが肩こり・・」「昔から肩凝っているかしょうがない」など、いつまでも我慢をして放ってしまうと、症状がいつの間にか悪化してしまい、手の痺れや頭痛などで日常生活に支障が出てしまうことがあります。
そんなお辛い「肩こり」も鍼灸や指圧マッサージなどの治療によって改善できることもあります。
今回は肩こりのメカニズムや治療ポイントについてご説明いたします。

1、肩こりとは?

肩こりとは、「首や肩上部、肩甲骨などの筋肉が緊張・疲労し、血流が悪くなり、痛みや重だるさなどの不快感を示す症状」です。
また肩こりは大きく分けて3つに分類できます。

1、本態性肩こり

明らかな原因疾患が認めらないもの。

筋肉疲労 約5kgほどの頭は、常に首や肩甲骨の周囲筋が支え、負荷が加わっています。その為、パソコンなどで長時間の特定作業などをすると、筋肉内に乳酸などの老廃物などが溜まり、筋肉が緊張し循環不良になることでコリが発生し痛みが起こります。
不良姿勢 なで肩や猫背、ストレートネックなどの不良姿勢により頭の重さをうまく支えきれず、首や肩甲骨などの筋肉が常に緊張してしまいます。
運動不足による筋力低下 日常で肩周りの筋肉を動かさないことで、筋肉の質や柔軟性が悪くなり、頭を支える筋力低下したり、血流が悪くなりやすい為、コリが発生しやすい体質になってしまいます。
自律神経の乱れ 長時間労働などの多忙や、昼夜逆転などの不規則な生活で自律神経のバランスが乱れると、筋肉内の血管が収縮されやすく、首や肩周りの筋肉が循環不良となりコリが発生してしまいます。
ホルモンバランスの乱れ 女性の場合、女性ホルモンと自律神経が共に大脳の視床下部によってコントロールされているため、ホルモン異常が生じたり、バランスが乱れると自律神経にも影響が及んでしまいます。
寒冷(クーラーなど含む) 身体は寒くなると身体の熱を放出しないために交感神経が興奮し、血管が収縮されるため、筋肉内の循環が悪くなりコリやすくなります。
不眠 睡眠時間が少なくなると、自律神経が乱れ、また眼を酷使していることで、首の後ろや肩周りの筋肉内がうっ血し循環不良が起こりやすく、筋肉が固くなりコリが発生しやすくなります。

2、症候性肩こり

首や肩などの周辺の疾患や内臓などの関連痛が原因でおこるもの。

疾患分類 疾患名
 

整形外科系疾患

頚椎の変形性疾患(頚髄症・変形性頚椎症・むちうち後遺症など)
椎間板変性(頚椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症など)
肩関節疾患(五十肩・腱板炎・腱板断裂など)
胸郭部の疾患(胸郭出口症候群・斜角筋症候群・過外転症候群など)
内科系疾患 軽度の狭心症や心筋梗塞の前兆としての出現・高血圧・消化器疾患など
外科系疾患 胆石症・肺癌の初期症状
その他 甲状腺などの頚部臓器疾患
咽頭・喉頭などの耳鼻科的疾患
口腔・歯科疾患・眼精疲労などの眼科疾患など
更年期障害などの婦人科疾患など

(参考文献:伊藤博元:「肩こりの原因と予防・治療」整形外科看護6:25−28、2001 より一部抜粋)

3、心因性肩こり

ストレスによるもの、精神的緊張によるもの、心理的葛藤によるものなどが原因でおこるもの。

2、肩こりの成因と誘因

肩こりの成因として、①筋肉疲労 ②首・肩・胸郭部疾患 ③関連痛 ④心因性・自律神経障害があります。また、誘因として、過労、生活習慣、運動不足、寒冷、ストレス、ホルモンバランス、加齢などがあります。

3、筋緊張亢進と肩こりの悪循環

首・背中の筋緊張亢進が生じると、該当する筋肉内の循環障害が起こり、乳酸やカリウムなどの筋代謝産物が筋肉内に蓄積し、これが筋への感覚刺激となって更に筋緊張亢進をもたらすという悪循環を形成します。

4、当院の肩こり治療の流れ

1、全身調整をして自然治癒力を高める

肩こりの原因や症状は人それぞれ体質や筋肉の状態・受傷歴など異なるため、肩だけを診るのではなく全身の状態をよく診た上で治療を組み立てていきます。
当院では、まず四診(問診・望診・切診・舌診)を行います。特に脈診や腹診は治療を組み立てる中でも重要な診察となり、これを行うことによって、患者様の現在の状態を東洋医学的に正確に把握することができます。

これらの診察をした結果、患者様の自然治癒力を阻害している要因も把握できるため、その阻害要因となる根本原因を取り除くためのツボを組み立てていきます。そしてまず肩から離れた手足のツボなどに鍼灸することで、より肩こりの症状が治りやすい状態にしていきます。逆にこの全身調整(根本治療)を行わないと元の症状に戻りやすくなってしまうため、非常に大切な治療となります。

2、肩こりの原因となる筋肉に鍼灸治療を行う

治療を始める前に、肩こりの筋緊張や圧痛部位などを確認し、姿勢や関節可動域・神経異常の有無など必要に応じて理学テストを行います。そして、こりの存在する筋肉を明らかにし、その筋を対象に治療を行なっていきます。

肩こりの原因となる筋肉は主に以下の筋肉であることが多いです。

  • 僧帽筋
  • 頭板状筋・頚板状筋
  • 斜角筋
  • 肩甲挙筋
  • 大菱形筋・小菱形筋
  • 棘上筋・棘下筋

3、指圧マッサージで更に血流を促していく

鍼灸治療だけでも効果は十分ありますが、鍼灸治療をした直後、こりの原因となっていた局所の筋肉は血流がよくなっており、よりほぐしやすい状態となっています。
そこで、適度な刺激で指圧マッサージを局所や全身に行うことでより治療効果が期待できます。

4、ストレッチや体操などのセルフケア

治療を終えたあとは、ご自宅や職場などでも簡単に行える、その方に合った必要なストレッチや体操などをお伝えいたします。また、治療計画に基づきどのくらいの頻度・回数の治療を行うべきかきちんとご説明いたします。

5、まとめ

いかがでしたでしょうか。

長年肩こりが辛くて諦めてしまっている方、鍼灸が怖くていつも整体やリラクゼーションでごまかしてしまっている方、整形外科で電気や牽引などをして湿布や痛み止めを服用しても解決しない方などなど、、

治療業界では、肩こりは最も基本の治療ではありますが、一方で最も難しい治療でもあるといわれています。それだけ、様々な肩こりのケースや症状が存在し、治りにくい身体、戻りやすい身体などの方をいかに笑顔にしていくかが私の使命です。

ぜひ一度当院の治療を受けてみてください。